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  • 執筆者の写真Emi Norimatsu

乗松恵美ソプラノコンサート〜楽しいオペラの世界〜

更新日:2022年12月1日

※終演しました。ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

2021年12月11日(土)

開場13:30/開演14:00

菊川文化会館アエル 小ホール

(静岡県菊川市)


出演

乗松恵美(ソプラノ)

新崎誠実(ピアノ)


演奏プログラム

【第1部】

 J.S.バッハ あなたがそばにいれば

 山田耕筰

  赤とんぼ、待ちぼうけ

 藤井清美

  信田の藪

 G.F.ヘンデル《メサイア》より 

  私は知っている私の救い主は生きておられ 

 C.ドビュッシー

   喜びの島、沈める寺


【第2部】

 G.プッチーニ《蝶々夫人》ハイライト(字幕付)

   海と空の上を

   ある晴れた日に

   坊や、私の坊や


アンコール 原守夫 永遠のみどり


**********************************************


前日までの小学校アウトリーチ後に着々とリハーサルを重ねて迎えたホールコンサート、今回もホールスタッフの皆様の素晴らしいご協力の元、無事終演を迎えることができました。


今回のコンサートは、

前半は「ガラコンサート」、

後半は「蝶々夫人ハイライト」という構成です。

前半はバッハに始まり、日本歌曲3曲とヘンデル《メサイア》の曲、という、一見謎の選曲です(笑)


前半のプログラムを構成するときに、まず浮かんだのは、日本歌曲でお話を綴る私のコンサートの定番プログラムでした。しかし・・・


本当にひさしぶりのリサイタル、去年今年とコンサートの中止が相次ぐ中、今夏にTurandot役を歌わせて頂いた時に痛烈に感じたのが

 「歌える、という環境が目の前にあることは、もう当たり前なことじゃなくなった。

   いつ歌えなくなっても後悔しないように、機会が巡ってきた時は、

     やりたいことに思い切りチャレンジできるようにしたい」という想いでした。


 もちろんこれまでも、沢山のやりたいことを叶えていただきながら、歌い手人生を歩ませていただいてきたと思います。

この上なく幸せなことだと毎回思い続けてきた中、目の前から演奏機会がいくつも立ち消えて行き、その中でもがきながら

「いつだって歌える、は当たり前じゃない」

を痛感しました。

だからこそ、今回のリサイタル選曲では

「いま、私が歌いたい曲のリストアップ」

から始めました。

構成として可能かどうかは考えずに、まずは、今本当に歌いたい曲を、それはもうめいっぱい、挙げました(笑)とても歌いきれない数。

オペラアリア、バッハの教会カンタータ、

オラトリオのアリア、歌曲・・・


その中から、自分なりにバランスを考えつつ厳選したのが前半5曲です。


特に、母校広島女学院のメサイア演奏会の中止が続いていることが、思っている以上に寂しく感じられ、どうしてもメサイアの曲を歌いたくなりました。


メサイア第3部最初の「私の救い主は生きておられ」は、私が芸大大学院入試の頃から歌い続けている曲で、病気に身体中を侵されたヨブの、神様への変わらない強い信仰の言葉を歌っています。


「どんなに病にこの身を傷めつけられようと、希望を失いはしない」というヨブの強い言葉が、

今の私たちの環境と重なる気がして、どうしてもこの曲を歌いたくて、ワガママを言わせていただきました。幸せでした。とても。

この曲の後、なるみちゃんがピアノソロを弾いてくださっている間に全力疾走🏃で楽屋に戻って大急ぎで着物の着付けに入るわけですがw


本番は忙しすぎて撮影できないので、前日の通し稽古で写したお写真をご紹介いたします。

当日は立ち会い出来ないけれど、全力ご助力下さった照明スタッフのお姉さんも一緒に記念撮影!なるみちゃんありがとう!!





そして、こちらが本番です。


舞台上手に字幕を出しながら、30分で蝶々夫人全幕分のストーリーを追いつつのひとりハイライトです。


花の二重唱〜ハミングコーラスの流れは、もう、幸せで涙がとまらないのですが、舞台転換の暗闇の中で、次の自死のアリアの声のために妙に冷静になります。


Va,gioca,gioca… のラストの一声が終わったら、私自身はなんぼ泣いても泣き放題なので(笑)、どっぷり蝶々さんとの時間を満喫して、終幕します。



堀内小学校でアウトリーチに参加くださっていた小学生のお二人が、フラワーガールとして会場に駆けつけてくださいました!!もう、可愛すぎてめろめろです(笑)

菊川文化会館アエルの皆様、菊川市の皆様、本当にありがとうございました!










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