※終演しました。ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
2021年12月11日(土)
開場13:30/開演14:00
菊川文化会館アエル 小ホール
(静岡県菊川市)
出演
乗松恵美(ソプラノ)
新崎誠実(ピアノ)
演奏プログラム
【第1部】
J.S.バッハ あなたがそばにいれば
山田耕筰
赤とんぼ、待ちぼうけ
藤井清美
信田の藪
G.F.ヘンデル《メサイア》より
私は知っている私の救い主は生きておられ
C.ドビュッシー
喜びの島、沈める寺
【第2部】
G.プッチーニ《蝶々夫人》ハイライト(字幕付)
海と空の上を
ある晴れた日に
坊や、私の坊や
アンコール 原守夫 永遠のみどり
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前日までの小学校アウトリーチ後に着々とリハーサルを重ねて迎えたホールコンサート、今回もホールスタッフの皆様の素晴らしいご協力の元、無事終演を迎えることができました。
今回のコンサートは、
前半は「ガラコンサート」、
後半は「蝶々夫人ハイライト」という構成です。
前半はバッハに始まり、日本歌曲3曲とヘンデル《メサイア》の曲、という、一見謎の選曲です(笑)
前半のプログラムを構成するときに、まず浮かんだのは、日本歌曲でお話を綴る私のコンサートの定番プログラムでした。しかし・・・
本当にひさしぶりのリサイタル、去年今年とコンサートの中止が相次ぐ中、今夏にTurandot役を歌わせて頂いた時に痛烈に感じたのが
「歌える、という環境が目の前にあることは、もう当たり前なことじゃなくなった。
いつ歌えなくなっても後悔しないように、機会が巡ってきた時は、
やりたいことに思い切りチャレンジできるようにしたい」という想いでした。
もちろんこれまでも、沢山のやりたいことを叶えていただきながら、歌い手人生を歩ませていただいてきたと思います。
この上なく幸せなことだと毎回思い続けてきた中、目の前から演奏機会がいくつも立ち消えて行き、その中でもがきながら
「いつだって歌える、は当たり前じゃない」
を痛感しました。
だからこそ、今回のリサイタル選曲では
「いま、私が歌いたい曲のリストアップ」
から始めました。
構成として可能かどうかは考えずに、まずは、今本当に歌いたい曲を、それはもうめいっぱい、挙げました(笑)とても歌いきれない数。
オペラアリア、バッハの教会カンタータ、
オラトリオのアリア、歌曲・・・
その中から、自分なりにバランスを考えつつ厳選したのが前半5曲です。
特に、母校広島女学院のメサイア演奏会の中止が続いていることが、思っている以上に寂しく感じられ、どうしてもメサイアの曲を歌いたくなりました。
メサイア第3部最初の「私の救い主は生きておられ」は、私が芸大大学院入試の頃から歌い続けている曲で、病気に身体中を侵されたヨブの、神様への変わらない強い信仰の言葉を歌っています。
「どんなに病にこの身を傷めつけられようと、希望を失いはしない」というヨブの強い言葉が、
今の私たちの環境と重なる気がして、どうしてもこの曲を歌いたくて、ワガママを言わせていただきました。幸せでした。とても。
この曲の後、なるみちゃんがピアノソロを弾いてくださっている間に全力疾走🏃で楽屋に戻って大急ぎで着物の着付けに入るわけですがw
本番は忙しすぎて撮影できないので、前日の通し稽古で写したお写真をご紹介いたします。
当日は立ち会い出来ないけれど、全力ご助力下さった照明スタッフのお姉さんも一緒に記念撮影!なるみちゃんありがとう!!
そして、こちらが本番です。
舞台上手に字幕を出しながら、30分で蝶々夫人全幕分のストーリーを追いつつのひとりハイライトです。
花の二重唱〜ハミングコーラスの流れは、もう、幸せで涙がとまらないのですが、舞台転換の暗闇の中で、次の自死のアリアの声のために妙に冷静になります。
Va,gioca,gioca… のラストの一声が終わったら、私自身はなんぼ泣いても泣き放題なので(笑)、どっぷり蝶々さんとの時間を満喫して、終幕します。
堀内小学校でアウトリーチに参加くださっていた小学生のお二人が、フラワーガールとして会場に駆けつけてくださいました!!もう、可愛すぎてめろめろです(笑)
菊川文化会館アエルの皆様、菊川市の皆様、本当にありがとうございました!
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