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  • 執筆者の写真Emi Norimatsu

原民喜没後70年 碑前祭

更新日:2021年3月22日


2021年3月13日(土) 13:15~13:45

原爆ドーム東側 原民喜詩碑前

主催;花幻忌の会

開会の言葉

黙祷・献花

原民喜 作品朗読

 高校生・大学生によるメドレー朗読

 ウルシュラ・シュティチェックさんによるポーランド語での朗読


原民喜《永遠のみどり》

 原守夫 作曲

 尾上和彦 作曲

 献奏 ソプラノ 乗松恵美

    ピアノ  吉田仁美

閉会の言葉



わたくしの研究テーマである

「ヒロシマの音楽」の中でも、最も多くの場で演奏させていただいている《永遠のみどり》を、詩人原民喜さんご本人の詩碑の前で献唱させていただきました。



時々小雨が落ちる中、元安川の川岸に立つ原爆ドーム前の広場も風が冷たい日でした。

ちょうど原爆ドームは保全工事の途中で、工事の足場で全体が囲まれております。





原民喜の詩碑は原爆ドームのすぐ側に、ひっそりと佇んでいます。

民喜文学の文章そのままのように、さりげなく、静かに、周りを見守っているかのようです。


この日は民喜没後70年の式典ということで、詩人紹介のパネルが飾られています。











寒風の中、朗読の高校生・大学生たちが真剣にリハーサルに臨んでおられました。


オープンな会場なので、リハーサル途中から既に周りに人が集まり始めましたが、寒さにも人目にも動じず粛々とリハーサルを続ける彼らの姿には、これからの時代を担う若者たちへの希望が見えます。



式典の中で、私は、原民喜さんの実兄の原守夫さんの作曲された《永遠のみどり》と、ヒロシマの作品を多く作曲されている尾上和彦先生の《永遠のみどり》を献唱させていただきました。


リハーサル・式典ともに、なぜか歌っている時だけ、毎回温かな陽の光がさしこんできて、不思議な感動を覚えました。


 原民喜さん、原守夫さん、尾上先生、あの場に集われたみなさん、更にもっともっと多くのみなさんの祈りが音に乗って、天からと地からの祈りが雲を分けて繋がったような、そんな温かな光でした。


 前日に作曲の尾上和彦先生より「世界に向かって歌いなさい」という大変ありがたい励ましを頂戴していた私は、緊張と共に、この大切な場で演奏という形で祈りを捧げることができる幸せを感じました。


 ヒロシマの音楽の研究と演奏を通して、平和を祈る言葉を伝えて行きたいという願いは、私の生涯ワークの中心です。

 わたくしが研究者としてのおぼつかない一歩目を踏み出して間もない頃、ウルシュラ・シュティチェック先生の原民喜に関する先行研究の論文も読ませていただいていたので、私は一方的にウルシュラ先生を存じ上げていて、この日初めて直接会ってお話しすることが出来て、ひとり謎の興奮を覚えておりました(笑)

 ヒマワリのように明るく気さくな笑顔のウルシュラ先生にお会いできて、あっという間にファンになってしまったミーハーな私です(笑)

ウルシュラ先生はヒロシマ・ナガサキの原爆文学を世界の言語で検索し閲覧できるサイトを運営しておられるそうですので、こちらでもご紹介させていただきます。

 Lingua Hiroshima リンガヒロシマ 


大事な人と、若葉うずまくみどりの美しさを、穏やかに眺めてにっこり笑い合える、

世界中で等しくそんな日が守られますように、神様にお祈りすると共に

自分にできるちっちゃい一歩を、日々探しながら、限られた時間を大事に生きていけたらな、と思います。

 原民喜 「永遠のみどり」(原爆小景より)

  ヒロシマのデルタに

  若葉 うづまけ


  死と焔の記憶に

  よき祈よ こもれ

  

  とはのみどりを 

  とはのみどりを


  ヒロシマのデルタに

  青葉 したたれ


焼け野原となったヒロシマ、被爆後75年は草木も生えないと言われていた中、

翌年の春、うずまきしたたるほどの若葉を繁らせた被爆樹木に

大きな感動を覚えた原民喜が書き残した言葉です


この、驚くほどの新芽が芽吹いた理由は、放射線被爆により植物の遺伝子が傷つき

異常なほどの成長を見せたため、と言われています。

傷ついた時、萎れるのではなく、それに負けまいと生命力の全てを使って命を繋ごうとする意志を、

他を傷つけるのではなく、ただ己を奮い立たせて立ち上がろうとする植物の生命力に、

いま 厳しい時代を生きるわたしたちは、学ぶべき姿があるのかもしれません


すべての想い、記憶を よき祈りとして世界を満たす 本当の強さを

わたしたちが 求め続けることができますように


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広島花幻忌の会さま ブログ

原民喜没後70年記念 花幻忌碑前祭のご報告①


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この日の式典の様子は新聞各社・NHK放送局で報道されました


【中国新聞】

「死と焔の記憶に…」原民喜没後70年 次代につなぐ被爆作家の言葉 | 中国新聞デジタル https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=734892&comment_sub_id=0&category_id=112

【毎日新聞】

平和願う遺志受け継ぐ 広島出身の作家・原民喜没後70年で誓い


【朝日新聞】

2021年3月18日朝刊




【NHK広島放送局】

原民喜没後70年 詩碑に献花(広島News Web)




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